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外国人材の育成③

Updated: Nov 11, 2020

配属先の説明(目的、狙い、期待、意義等)


日本人のように会社には“白紙”で入り、会社で学びながらゆっくりと成長していこうとするパターンと異なり外国人材ではある程度自分自身の適性、スキルを自覚したうえで入社してくる場合が多いと思います。自分が思っている得意領域と違う分野に配属されると「なぜ?」と思う気持ちが強いかもしれません。


そこで事前にその配属に関する会社側の狙い、意図、期待といったものを本人にはっきりと伝えておくと良いと思います。会社の現場部署を一通り経験させる場合には、「どこが強みで、どの部分で付加価値が生じているか、どこに要改善点があるかといった現場経験に基づくボトムアップの視点が得られる」と説明できるでしょう。 一方、会社の本社機能(業務、企画、総務、経理・財務など)に配属される場合には、「その経験を通じ最初に全社的な視点、トップダウンの考え方を持つメリット」を強調できます。 また営業に配属する場合には、「日本人同士のビジネスコミュニケーションや日本の顧客との信頼関係づくりといったいわゆるハイコンテクストで独特な信頼関係づくりを経験し、良く理解したうえでこそ日本と異なるビジネス文化の海外営業で御社の強みを生かすための基礎を作る」という風に説明できるかと思います。


御社の経営陣が考えられる外国人材の将来の「活用」のあるべき姿、即ち将来どのように活躍していて欲しいかをはっきりとイメージすればするほど「配属」と「育成」のプランもそこから逆算して考えていきやすいと思いますし、本人にも説明しやすいと思います。

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