異文化理解力 エリン・メイヤー(英治出版)から⑫
Updated: Dec 15, 2020
異文化理解力 エリン・メイヤー(英治出版)から

日本人と中国人が同じチームで働く場合
この本の幾つかの章をメンバーたちに読ませるか、いくつかの概念をあなたが説明しましょう。それからミーティングやチームとの食事の際に文化の違いについて話し合うのです。
こんな質問をしてみましょう。
*自分たちの文化の位置づけに賛成ですか? なぜですか?或いはなぜ反対ですか?
*あなたの文化の位置づけに関して、より良い理解が得られるような話はありますか?
*こうした概念がチームの共同作業に影響を与えていると思いますか?
*こうした違いを考慮して、どうすればより効率的に働けると思いますか?
ダイバーシティ
あなたのチームを、カルチャー・マップを使って眺めると、断絶から生じる困難だけでなく、違いによって生まれる強みも意識することができる。慎重にマネージすれば、文化や個人の多様性はあなたのチーム最大の財産となるのだ。
結論
リーダーたちはビジネスで成功するために人間の性質や性格の違いをいつでも理解しておく必要があるーそれは何も新しいことではない。21世紀のリーダーたちに求められている新しいものとは、未だかつてないほど豊かで広範な働き方を理解するために備えることであり、人々のやり取りの中でどこまで単純に正確によるものなのか、どこからが文化の違いによるものなのか特定する能力である。
自分と同じ人種に囲まれたオフィスで働いているときは、人間の基本的な心理的欲求と動機について自覚的であると同時に、個人差に気を配っていれば十分だ。しかし、グローバリゼーションが私たちの働き方を変えたのと同じように、いまや私たちも世界中のクライアントや、取引先や、同僚たちと効果的に働くためには文化の違いを読み解く力が必要になっている。