フランス人による新産管理改善

Updated: May 19

Y君はパリのエアショーで有名なルブージェの都心からは離れた町に暮らしていた。


子供のころに知り合いから「日本の面白さ」について聞かされ、高校生の時に夏休み留学経験の機会があった時には迷わず「日本」を選び、埼玉県をホームステイの拠点として「日本」を満喫した。


その「日本好き」は大学に入っても冷めるどころか募り、学科として生産工学を専攻、そこでトヨタ生産管理システム(TPS)に出会う。

そして卒業後はフランスでクライアントの生産性を高めるコンサルテーションを行う会社に入社しTPSを現場で活用するチャレンジを始めた。 


その中でも大口のクライアントがフランス陸軍と大手病院であったという。 前者は軍人や職員の給与及び福利厚生手続きの効率化を、後者は患者の処置の生産性を高めることが顧客のニーズである。 


TPS「命(いのち)」のフランス人Y君 ‐ 外国人材アクセス.com

いずれも「製品」を扱ってはいませんが前者では組織から個人への支払いや個人から組織への申告というものを、後者については患者を「生産の流れ(インプット→処理→仕掛かり→完成→アウトプット」と見立ててTPSを適用し、生産性向上の成果を上げている。


当社の紹介でY君が務めることになった会社は栃木にある、金属の難削材加工メーカーである。 世界でも数少ない加工技術がフランスの大手エンジンメーカーの目に留まり、なんと直接契約で大量の加工を長期にわたり進めるビッグコントラクトを受注していた。


この会社は短期間のうちに大規模受注をしたため、新工場建設から加工機械、試験装置の導入などの設備投資、そして人員採用を一気に進めてきたことから組織体制はもとより工場の生産管理の面で未着手な部分もあり、この点でY君の活躍が期待されている。


技術部門に配属後、Y君は自らショップフロアに降りて行って現状の問題点を把握し、カイゼンにつなげるアイデアや提案を矢継ぎ早に出しているようである。


一方、外国人材がフロアに来る理由を十分には納得していない現場の日本人の潜在的不満や、Y君の日本語の理解力、説得力がまだ十分ではない状況のため、典型的な異文化コミュニケーションの問題の存在が毎月の当社との定着支援面談で見えてきている。


幸い、上司が英語での会話力がありかつトヨタ出身でTPSの理解力も深い方なので彼の不満や懸念点をうまく受け止めている。

異文化コミュニケーションの問題に加え、働き方の違いの問題もY君は強く意識している。


就業時間中に集中的に業務をこなし、定時で帰ろうとするY君に対し、周りの日本人は8時、9時まで残るペースで働き、残業を是として勤務していることがY君には理解できない。

特に工場全体の生産性を、TPSを通じて高める立場として、「時間」という貴重な資源を有効活用するカルチャーが必要と感じているのであろう。


大雑把に言えば、欧米系の有意な外国人材は理想やあるべき姿を持って仕事に臨む傾向があるのに対し、東洋系ではまずは馴染むという姿勢で、基本的に日本的なものをそのまま受け入れる傾向があると言えるかもしれないとY君とのやり取りを通じて感じている。


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